脳と心のトリセツ~「NLPの実践手技がわかる本」実務入門

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NLPとは、Neuro-Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、「脳と心の取扱説明書」とも言われます。

もともとは、プログラミングが好きなUCSCの学生リチャード・バンドラーと言語学部助教授ジョン・グリンダーによって開発された心理療法です。

当時、天才と呼ばれたセラピストが3人いました。

バンドラーとグリンダーの2人は、彼らの認知、行動、パターンを観察し、それをモデル化・体系化し、「短期間でトラウマを癒やすためのセラピー手法」としてまとめました。
これが初期のNLPです。

その後、「天才性の研究」や一般人の精神分析の臨床事例により発展し、現在に至ります。

 

目次

NLPを学ぶことで得られる効果

NLPは、応用範囲が広いため、学ぶことによって得られる効果は、多岐に渡ります。
特に大きいのは、この4つでしょうか。

これらは、セラピストでなくても、誰にでも役立つ心理学的ノウハウです。
特に、営業、コーチ、教師、講師など、人と接する商売の方は、知っておいて損のないスキルばかりです。

他者とのコミュニケーション(人間関係、信頼関係の構築)

3人の天才セラピストの共通点は、とにかくコミュニケーションがうまいこと。
それも、普通のレベルではありません。
過去のトラウマのような、絶対に誰にもいいたくないような内容でも簡単に聞き出せる、高いレベルのコミュニケーションです。

もちろん、コミュニケーションの90%とも言われる、非言語コミュニケーションの改善も含まれます。
例えば、親近感、ラポールを築くことに限っても、自己開示、傾聴、マッチング、キャリブレーション、ペーシング(ミラーリング)、バックトラック、ふさわしい表情、ホメオスタシス(恒常性維持)同調など。

五感で感じるものを3つの代表的なモデルに分類した「VAKモデル」は、もともとNLPで最初に提唱された概念でした。
また、話者の視線によって相手の考えていることを読むスキル(アイ・アクセンシング・キュー、視線解析)というのも有名です。

NLPでは、多種多様なコミュニケーションのテクニックが学べます。

自分の内面の整理と人生の方向性の探求

自分の思いこみ、価値観など、無意識に支配されて、知らない間に不自由になっている自分の心に向き合い、客観視する道具として、NLPは非常に優れたツールです。

人生の岐路とも言うべき時点で、生き方について整理し、次のステージに向かって考えるためには、NLPで学んだ体系的知識は、非常に役立つでしょう。

マイナス面やコンプレックスの解消

多かれ少なかれ、人間は、心に何かしらの傷を抱えながら生きています。

自分にコンプレックスを持っていたり、傷ついた心の状態のまま生きていくのは大変です。
そういう人は、どこかのタイミングでこれらの重しを下ろし、楽に生きられる状態を作り出す必要があります。

自分のマイナスイメージやコンプレックスに対して、本来持っている能力が発揮しやすくなる方法も、NLPから学ぶことができます。

セルフイメージの向上

NLPは、天才セラピストや様々な分野で活躍してきた第一人者を調査し分析してきましたので、卓越した結果を出すための手法を学ぶことができます。

特に、鬱っぽい人、やる気のない人、「自分はダメ人間だ」と自己肯定感の低い人の「メンタル面の回復」に効果があります。

 

NLPを学ぶ個人的動機

ここからは多少、個人的で備忘的な内容ですので、興味のない方はスルーしていただいて構いません。

私は、30年近く務めた大企業を早期退職で辞めました。
今後はお客さまと直接お話しするような機会が多くなるので、気になっていて未学習だったNLPを、多少なりとも体系的に学びたいと思ったのが、最初のきっかけです。

webでの評判などから、最初に読んだのは、この2冊でした。

ところが、コトバの定義に毛が生えた程度の説明で初心者向けで、かつ、実践方法がいまひとつ具体的に書かれていなかったので、その名の通り、NLPの実践手法がわかる本 (実務入門)を買ったという訳です。

NLPの実践手法がわかる本

著者は、山崎啓支(ヤマサキヒロシ)さん

経営コンサルタント会社を経て、2002年に能力開発トレーナーとして独立。
その間、15年以上にわたって心理学、脳機能研究等の科学的分野をはじめ、ヨーガ、密教といった伝統的な能力開発体系にいたるまで独自に研究。
また、3,000人以上の経営者やビジネスパーソンのカウンセリングを担当し、独自のシンプルかつ実践的な能力開発法を開発した。
現在は、NLP(神経言語プログラミング)の資格認定コースとNLPを応用したコミュニケーション、自己実現、目標管理、リーダーシップなどのテーマのセミナーを全国主要都市で開催している。

以下は、サマリです。
備忘目的なので、解りやすく書いていません。まあ、メモ程度です。

もし理解したかったら、実際に買って読まれることを、強くお勧めします。
内容はすごく深く、ワークなどの実践方法も丁寧に解説されている良著です。

「自分」というセルフイメージができるプロセス

あらゆるトラブルの根本的な原因

我々が何かを理解するために土台にするのは、記憶。
過去の体験というフィルターを通して見聞きするので、実物をありのままに理解することはできない。
物事の価値自体は、無色透明。

「セルフイメージ」が能力を左右する理由

ほとんどすべての問題は、脳内が描くイメージが引き起こす。

すべての問題はあなたにかぶせたイメージにすぎない

脳は、イメージと実際に起こっていることの区別がつかない。
人間は、価値観というイメージをかぶせて「人」や「世界」を見ている。

人間が将来の不安に苦しむ理由

価値観の正体は、記憶。
だから、プログラムは後天的。
人間は、過去の記憶を未来に投影して「憶測(イメージ)」し、そのイメージに反応して喜んだり悲しんだりする。

人間が「現実」だと思っているものの大半は「イメージ」にすぎない

「真実」と「イメージ」は違うが、「真実に対する反応」と「イメージに対する反応」は同じ。
イメージをイメージと実感できると、価値観に条件づけられた反応を変えることができる。

人間は自作自演のドラマを演じている

「いま・ここ」に生きることは難しい。
人間は、それすらもイメージをかぶせて体験している。

「自分」というセルフイメージができるプロセス

自己同一化とは、レッテル。モノやイメージを自分だと思い込むこと。
自己同一化は、それに対する依存度に比例する。

人間は、価値観にも同一化する。だから、価値観を否定されると辛い。
価値観は人間の中に無数にあるので、反応する回数が桁違いに多く、厄介。

幸も不幸も自己(セルフ)に同一化するイメージしだい

幸せとは、頭で考えることではなく、体で感じること。
豊かさの本質も「イメージ」。
だから、イメージの取り扱いを学び、選択することが大事。

NLPは「五感」と「言葉」を組み合わせて好ましいセルフイメージをつくる技術

NLPは脳内プログラムをつくり、脳内プログラムを解除する方法

脳内プログラムは、極端な体験が一般化したもので、潜在意識が勝手に作り、無意識に作動する。
刺激(入力)に対し、決まった反応(結果)で人間を支配する。

決意するのは意識、実現するのは無意識

決意するのは意識=思考(頭)=言葉。
実現するのは無意識=身体=感覚。
この2つが正反対の答えを出すと、無意識が勝ってプログラムを実行し、特定の感覚をとおして身体をコントロールする。

正しいことを言っても部下が動かない本当の理由

脳は「快」を求め「痛み」を避けるが、それも生存欲求のため。
中毒も、無意識が「快」を優先して発動しているプログラム。

人間の運命は3歳までに身につけたプログラム?

主要なOSは、7歳までに8割インストールされる。
OSの最も大切な部分は、3歳まで(主体的判断ができる前)の偶発的環境により決定される。

成功するプログラムは強いインパクトの繰り返し

インパクト(大袈裟に褒める/厳しく叱るなど、強い身体的体験)×繰り返し(回数)の積が、プログラムの強固さ。
考えることなく発揮できる力は、良質なモデル(規範)の真似から。

成功と失敗を決めるメンタルリハーサルの質

脳は、イメージした自分を実際の自分だと錯覚するおバカさん。
なので、「成功するイメージ」をもってイメージトレーニングするのが重要。
強度と繰り返しが大事。

パフォーマンスを上げたいと願うすべての人に役立つ技法

脳はバカなので、内的体験からもプログラム可能。
但しインパクトは外的体験に敵わないので、五感を総動員して強度を高める必要あり。
イメージトレーニングと言っても、Vだけに限らない。

NLPスキルの威力を決定する2つの状態

アソシエイト:主観、身体全体で深く体験。
ディソシエイト:客観、自分の体験をまるで他人事のように眺めること。
この2つの能力が高ければ、NLPのスキルがより活きる。

脳内プログラム作成の成否を決める2つの状態

アソシエイトして内的体験の強度を上げるために、五感を総動員したイメージトレーニングが必要。
(無意識に作用し)体温や呼吸数や発汗などの生理的反応が一緒に起これば、インストール成功。

最悪の状況から脱出する方法

辛い体験上映会で、ディソシエイトして自分を観ながらアナウンサーのように解説する。
補足:人間の脳の使い方は一人ひとり非常に異なるので、人も自分と同じだと思わないこと。

「コミュニケーション」と「能力開発」の共通の土台は観察力

モデリング(規範になりきる)、ペーシング(相手に合わせる)の土台は、観察力。

新しい行動パターンをインストールする

モデルを思い浮かべ上映会開始(ディソシエイト)
→モデルと自分を入れ替え(ディソシエイト)
→映像再生(アソシエイト)
→未来ペーシング

未来にプログラムを条件づける

脳はバカなので、あらかじめ成功した未来を体験しておくと現実も未来に一致してくる。
未来ペーシングは、広い視野で観察(ディソシエイト)→なりきる(アソシエイト)の順。

観察力を鋭敏にするトレーニング

目、顔の向き、呼吸、腹、肩、呼吸が浅いか深いか、顔の筋肉の緊張、皮膚の色、姿勢、唇の色および形、声の調子などを観察。

困難な状況を打開するNLPの基本スキル

変化における戦略と戦術

脳は、「空白」を作ると、それを埋めようとする(空白の原則)。
良質の質問→良質の空白→良質な情報収集。これを無意識に勝手にやる。
戦略は、「感覚の変化」。
戦術は、「五感の質の変化」と「意味づけの変化」。

NLPのスキルの目的は身体感覚を変えること

人間は「ある感覚」で幸せを実感する。
「ある感覚」とは、無意識が求める身体感覚。

焦点の使い方が好ましい状態を決定する

意識は、同時に2つのモノを捉えるのが苦手(焦点化)。
1つしかない意識の座に、「質の高いイメージ」を座らせることで、気分は上がる。

「出来事に貼り付けた意味」が身体反応をつくり出す

意味(価値)が身体的反応(陰鬱な気分/ワクワク)を決める
→意味づけを変えてやる(リフレーム)
→身体反応を変える
→NLPが目指す戦術その1

ハードな局面では状況の外に出る発想を

柔軟な人は、リフレームが上手。
ハードな状況下では、否定的感情に塗れ視野が狭いので、ディソシエイトして、その後リフレーム。
透明になったビリーフも、気づくだけでずいぶん緩和される。

問題の状況から容易に回避するコツ

人間も、水槽の中の金魚と同じ。
世界は無限に広い。水槽を出よう。

時間を使ったリフレーム:
問題の中にアソシエイト
→30年後の自分にアソシエイト
→30年後の自分の視点でリフレーム

他人の視点を利用して問題を解決する

立場を利用したリフレーム:
問題の中にアソシエイト
→特定の他人になりきる(アソシエイト)
→メタレベルの視点でリフレーム。

レベルを変えることによる問題解決法

レベルを利用したリフレーム:
問題の中にアソシエイト
→別のレベル(社長とか)に移動(アソシエイト)
→特定の他人の視点でリフレーム。

出来事は問題なし、悪いのは印象のみ

「ありのままの出来事や人物」と「印象」は別物。
内的体験として「印象」のVAKを書き換える。
Vなら、
明るさ/色/距離/表情など
→五感の質を変更
→NLPが目指す戦術その2

何を変えれば見方が変化できるのか?

五感の質(サブモダリティ)とは、五感の細分化(因数分解)。
Aなら、速さ/音量/音色/リズム/明瞭さなど。
Kなら、重さ/圧力/温度/臭い/湿度/形など。

「違い」を知ることで知りたい対象を理解する

ある対象を理解するために、別の対象と比較し差を浮き彫りにするのが「知覚差異」。
例えば、好きな人/苦手な人で、サブモダリティがどう違うか比べる。

変化の鍵となるツボを発見する

どのサブモダリティが印象を支配しているか、1つか2つのパラメーターに絞り込む。

五感の質(サブモダリティ)の発見と変更の実践事例

好きな人のサブモダリティを参考に、苦手な人のサブモダリティを変更する。
違和感を無効化する「変化の鍵となるツボ」をVAK全ての中から3つ程度に絞り、それを意識する。

脳は最新の情報が真実だと認識する

サブモダリティを変更すると、その情報は上書きされる。
自分自身のもつ特定のパターンが解り、自分と同化していたイメージを「自分自身」と「イメージ」にディソシエイトできる。

高いセルフイメージにつながる方法

椅子A、椅子B、ニュートラルポジションの3箇所で、なりきる(モデリングする)。

実質的に役立つNLPスキルとは?

人間の幸・不幸を決定している「五感の質」と「フレーム」を本質的に理解できれば、日常的に、柔軟に応用する(サブモダリティチェンジやリフレーム)することができる。

なりたい自分を実現するプログラムをインストールする方法

望ましい結果を手に入れる3つの秘訣

明確な目標、感覚の鋭敏性、柔軟性。
TOTE(Test→Operate→Test→Exit)モデル。

目標を明確にする方法

目標は初めから明確ではないので、質問で焦点(視点)を明確にする。
「目標を達成した状態」を明確にし、現状を明確にし、ギャップを明確にする。

ネガティブな表現はネガティブな状況を引き寄せる

「ピンクの象を想像するな!」は無理。
脳は否定語を外してイメージするので、目標は肯定的表現で。
「事故多発!」より「いつもキレイにトイレをお使い頂きありがとうございます」。

適切にチャンキング(サイズ調整)すること。

成功イメージをつくり出す魔法の質問

「達成した自分」になりきる(未来の自分にモデリング)ことは、目標達成のプログラムをインストールすること。
具体的には、目標を明確にする8つの視点(五感情報、5W1H他)で。

エコロジーへの配慮はメリットを最大化してデメリットを最小化する

変化とは、バランスが崩れること。
変化による、エコシステム(環境・状況・人間関係など)への影響をチェック。
バランスが壊れることを肯定し、なおかつ調整しながら、果敢に前に進む。

埋もれているリソース(資源)に気づく方法

実現のためのリソースを明確に(目標を明確にする8つの視点の5番目)。
自分の中には、無数のリソースがある。
自分の内面に「焦点」を向け「空白」をもつと、リソースに気づく。

目標を結びつけた意義が能力を決定する

否定的プログラムを認識し、解消する。
人間は、目標に深い意義を持つことができると、高いモチベーションが保たれ、最大の能力を発揮する。

目標を手に入れられる最後の手順は具体的な行動計画

で、手始めに何からやりますか?
この1Wで、1日で、1hで出来ることは?

質の高い行動を支えるのが状態管理(アンカリング)

状態(プレッシャー/リラックス)が能力(パフォーマンス)を決定。
アンカー(プログラム)とは、恐れ/怒り/喜び/満足など強い感情とVAKの結びつき。
アンカリングとは、アンカーを利用してプログラムを起動し感情を発火させる、強力な状態管理法。

「アンカー」を変えれば最高の状態を実現できる

パブロフの犬。
アンカーは後から変えることが可能。
リソースとなるアンカーを意図的に作ることで、人生の質を高めることができる。

一瞬でパワフルな状態を作り出す発火装置の作り方

リソースフル(やる気・自信満々)だった出来事を思い出し
→なりきる(アソシエイト)
→十分強い感情が出てきたらピークの直前で5~6回アンカリング(同じ場所を同じ圧で触る)
→ブレークステート(一旦、素に戻る)
→アンカリングした場所を同じ圧で触り、アンカーが発火したら完了。

脳に成功イメージを焼き付けるプロセス

脳に成功イメージを焼き付けるチェインプロセス:
現在の状況→途中経過→目標達成→目標達成後の状態。
タイムラインをイメージし、前のスペースに順に移動しながらアソシエイト。

「できて当然」と思えることは実現しやすい

上手にやろうとして力むと、アソシエイトできなくなる。
集中できていない人は、雑念が多い。
チェインプロセスで目標達成した自分を何度も体験すると、脳が「目標達成した自分」に慣れ、目標に対する重要度が下がり「できて当然」の境地に至り、力まず集中できる。

目標を「途中経過」にすれば実現しやすくなる

目標を「途中経過」にすれば(メタアウトカム)、目標の心理的重要度が下がる。
志望校合格ではなく、その先の楽しい学校生活を思い浮かべると緊張しない。

根深いプログラムを解除する上級スキル

目的達成を止めている信念・価値観を修正する(ビリーフチェンジエクササイズ①)

制限となるビリーフ→疑い→好奇心→動機づけのビリーフのフレームワーク。
先ず「制限となるビリーフ」「動機づけのビリーフ」を順に体験(アソシエイト)。

ネガティブな信念を疑う方法(ビリーフチェンジエクササイズ②

「疑い」から「制限となるビリーフ」を見る。
「好奇心」から「動機づけのビリーフ」を見る。

変化を脳に焼き付けるイメージトレーニング(ビリーフチェンジエクササイズ③)

再度「動機づけのビリーフ」を体験し、「制限となるビリーフ(古いビリーフ)」よりリアリティを感じたらOK。
最後は、未来ペーシングで、成果を未来に条件付けする。

一瞬でできた苦手意識を克服する方法(フォビア①)

インパクトが極めて強い体験から生まれたプログラムを変えるには、その体験の五感情報を変更する。
苦手意識を決め
→安全を確保(アンカリング)
→楽しい出来事を映画館で観る
→映写技師として苦手体験を白黒で観る
→静止画にしてディソシエイト
→5秒で巻き戻し
→静止画をカラーにして一瞬で巻き戻し
→未来ペーシング。

安心感を作り出すアンカーを利用する(フォビア②)

安心感を作りだすアンカーを「脱出ボタン」として用意した上で、ディソシエイトを確保。

苦手意識を克服する土台を作る(フォビア③)

スクリーンに映っている自分自身、目の前のスクリーンを見ている自分、映写室にいる自分の「入れ子構造」で、精度の高い2段階のディソシエイトをする。

過去の記憶を編集し苦手意識を修正する(フォビア④)

白黒にするのは、五感の質の変更。
安全1→危険→安全2を白黒再生。
白黒で一旦静止画にし、安全2→危険→安全1を5秒で巻き戻し。
次にカラーで一旦静止画にし、安全2→危険→安全1を一瞬で巻き戻し(これを6~7回繰り返し)。
最後は未来ペーシング。

改善したい行動の肯定的意図を探る(肯定的意図①)

わかっちゃいるけどヤメラレナイ。
改善したい否定的行動をしている自分を、再体験
→五感の質(サブモダリティ)を特定
→そのサブモダリティをパートXと名付け、パートX(被験者と別人格)に肯定的意図を訊く。

より深いレベルで肯定的意図を探る(肯定的意図②)

パートXの答えは、直観的(考えてはいけない)。
肯定的意図が掴めたら、それに沿った「行動の代替案」を提示してもらう。

透明な信念や価値観に気づくための糸口(リインプリント①)

最近感じた「行き詰まりの状態」から探る。
しっかりと「感じる」こと、一切考えず無意識からのシグナルを「直観」的に捉えることが大事。
「行き詰まりの状態」にアソシエイトしたら、何が見えますか?などとVAKの順に訊
→アンカリングしながら過去に遡る

透明な信念や価値観に気づくまでのプロセス(リインプリント②)

強い感情は胸やおなかで感じる感覚(K)で、VやAの刺激に対する反応として思い出されるので、V→A→Kの順に訊く。
あれこれ考えず、短くシンプルに答える(無意識優位の状態)。

信念や価値観を書き換える方法(リインプリント③)

現在の「行き詰まりの状態」に集中し、あとずさりしながら過去に遡る。
行き詰まりのルーツに辿り着いたら、そこでまたV→A→Kの順に訊き、最終的に「言語化」してその透明なビリーフに名前を付ける
→はじめて「ビリーフ」と「ビリーフを持っている自分」を分離できる。

新しい信念や価値観を定着させる方法(リインプリント④)

関係者総登場の映画(含幼い自分)を外から眺め(ディソシエイト)、他にどんなビリーフや価値観ができたか、登場人物それぞれの肯定的意図は何かを直観的に言語化
→自分が、当時の登場人物にリソースを与えてあげる
→ディソシエイトした後、各登場人物がリソースフルな状態で、体験がどう変わったか、映画上映
→価値観がどう変わったか確認
→幼い自分も、リソースフルな状態のまま現在に戻る
→未来ペーシング。

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